【野球肘・野球肩の原因】肘下がりがダメな理由
- 2020年05月15日
- カテゴリー:野球
こんにちは。所沢接骨院の伝法です。
よく「肘が下がっている」「肘をあげて投げるんだよ」
という指導をされると思いますが、なぜ肘が下がってはいけないのかを解説します。
肘下がりがダメな理由
『肩の関節、腱板、関節包が安定しない』 からです。
肘が下がるということは、同時に肩が上がっていないと言えます。
肩が下がっていると、肩の関節、腱板、関節包が安定しないので怪我のリスクになります。
その結果
・後期コッキング期での最大外旋角度が小さくなる
・水平外転が強くなる
ということが起こります。
後期コッキング期で最大外旋角度が小さくなる
肘下がりで肩の関節が安定しない状態で外旋をしても、うまく外旋ができません。
この角度が小さくなると、投げる時に肘の内側の内反トルクが大きくなります。
つまり、肘の内側に牽引力が強くなり、内側側副靭帯や内側上顆の障害に繋がります。
水平外転が強くなる
肘下がりで肩の関節が安定しない状態でボールを投げようとすると、腕は遅れて出てくるようになります。この写真のように水平外転が強い状態だと、肩関節の前側にストレスがかかる為、上腕二頭筋腱、関節唇、腱板の障害につながります。
このように肘下がりがあると肘か肩への負担が増大し、野球肩、野球肘のリスクとなります。