テニス肘
テニス肘とは、肘の外側や腕に痛みが出る症状で、正式名を上腕骨外側上顆炎といいます。テニス肘と呼ばれていますが、実際にはテニス経験の有無に限らず、手や指をよく使う方全般に症状がでます。
大工など一般的にも手をよく使われる職業の方から、家事や、パソコンのキーボードやマウス操作、ピアノの習い事など、ご本人が気づかないうちに生活のなかで負担をかけてしまっている方も多いです。
肘の周りが痛むことから、肘の曲げ伸ばしによる負担に気を配る方が多いのですが、
テニス肘においては、手首や指を動かすための筋肉が肘の周りへとつながっていることが関係しているため、なかなか改善につながりません。
例としては、症状が出やすい代表的な動作に、「タオルを絞ったときに痛む」というのがあります。
この時の動作をよく意識していただくと、肘の曲げ伸ばしよりも、手首や指がよく使われているということがイメージしやすいかと思います。
痛みを感じている部位と、生活で気をつけるべき部位や動作が異なる場合は、特に患者さん自身にもその仕組みを理解していただくことが、負担の軽減につながるため重要となります。
治療の際には、患者さんごとの生活に沿った詳しい説明をさせていただきます。わからないことがあれば遠慮なくご相談ください。