【野球肘・野球肩】肘下がりにならないようにする方法①
- 2020年05月21日
- カテゴリー:野球
こんにちは。所沢接骨院の伝法です。
これまでに野球の肘下がりとはどのような事か、なぜ肘下がりがいけないのか。を説明してきましたが、今回はそもそも肘下がりにならないようにする方法をお伝えします。
肘下がりは最大外旋位~リリースのフェーズで肘が下がることを指すのですが、
最大外旋位で肘を上げるには、楽に腕を上げることが最大のポイントです。
楽に腕を上げるには、肩の外転と外旋という動きが必要になります。
しかし、野球を指導される方で
『投球動作での力を抜く為に、テイクバックはぎりぎりまでボールを地面に向けた方がいい』というような指導をされることはありませんか?
決してこの指導が間違っているとは思いません。
この指導方法は「力を抜く」という意味ではいい方法だと思います。
しかし、ぎりぎりまでボールを地面に向ける意識が強すぎると、
楽に腕を上げるポイントである肩の外転と外旋という動きではなくなってしまいます。
これは肩の外転と内旋という動きになるのです。
クリックすると綺麗な画像が見れます。
実際に試していただくとお分かりだと思いますが、ボールを地面に向けたまま肘を上げようとすると、肩に詰まり感が出て、うまく上がらないと思います。
このようにぎりぎりまでボールを地面に向ける意識の強い選手は、逆に野球肘・野球肩のリスクである肘下がりの原因になる可能性がありますので、もしそのような選手がいましたら、力を抜く方法を少し違う角度からアプローチするといいかもしれません。