少年野球選手の約半数に肘の内側に異常がある
- 2021年01月29日
- カテゴリー:野球
こんにちは。所沢接骨院の伝法です。
2019年少年野球の全国大会に出場した選手1000人に野球肘と関連の強い、肘の内側の形態異常を調べたグループがあります。
その結果、以下のように肘の内側に形態異常がありました。
小学3~4年生で約20%
小学5年生で 約45%
小学6年生で 約47%
全国大会出場チームなので、日頃の練習量や練習強度は一般的なチームより高い可能性があり、怪我のリスクも高くなっているとは思いますが、5・6年生の約半数に形態異常があるのは多すぎると思います。
肘の内側に形態異常があると、靭帯が緩くなり関節自体が緩くなります。
すると、靭帯そのものを痛めたり、肘の後方にある肘頭の疲労骨折のリスクとなります。
肘頭の疲労骨折は中学生ぐらいから徐々に発症しやすくなります。
そして、高校生の肘頭疲労骨折の約9割は肘の内側の靭帯に異常があったという報告もあります。
つまり、小学生の時に肘の内側に異常があると、それがきっかけとなり高校生で肘の肘頭での疲労骨折が起こりやすくなるということです。
なので、小学生の時からしっかりとケアをして、怪我を予防することが非常に重要になります。