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【投球障害】日本とドミニカ共和国の比較

  • 2021年02月26日
  • カテゴリー:野球

投球障害 比較

こんにちは。所沢接骨院の伝法です。

上記の表はボーイズリーグ世界大会に出場した
投球障害のメディカルチェックで陽性割合を比較したものです。
いわゆるジュニア世代の選手です。
OCDとは肘離断性軟骨炎
内側障害とは、野球肘で肘の内側に異常があるものを指します。

この表を見ると、ドミニカ共和国の選手は割合がかなり低いです。
そこに隠されている謎を述べていきます。

まず、日本についてですが、メディカルチェックを行ったのは
世界大会出場選手ということで、競技レベルが高く、勝利至上主義の傾向が
多少なりとも存在することが推測でき、
痛みがあっても練習を休みづらかったりすることで、一般的なこの年代の選手よりは
投球障害の割合は高いです。

次にドミニカ共和国です。
こちらも世界大会出場選手ですが、
この国では「選手に怪我をさせない」ということを第一に考えているそうです。
・1日の練習時間は3時間程度
・投手の投球数は4イニング以下or 60球以下
ということを実践しているそうです。

ドミニカ共和国はメジャーリーガーの国籍数で
アメリカに次ぐ2位(日本は7位)ということもあり、
メジャーリーガーを目指す子供たちも多いので、
技術の向上を無視しているわけではありません。
しかし、それ以上に怪我の予防に対する意識が高いのです。

ドミニカ共和国ではメジャーリーグ球団のアカデミーが存在します。
上手くいくとアカデミーで優秀な選手はメジャーリーグの傘下球団へ入り、
やがてメジャーリーグのチームに所属できるのです。
しかし、アカデミーの選手が傘下球団に入ってきたときに、
選手が怪我をしていたらその責任はアカデミーの指導者が負うことになり、
クビになることもあります。

このような現状から目先の試合に勝つよりも、
将来の為を考えた指導環境が障害発生率の低さに繋がっているのです。